【問題】
4月8日は「花祭り」。何の日か知っていますか?
文/森山弥生
キリストの生誕を祝う日が12月25日のクリスマス。キリスト教徒でなくても知っている有名な日ですね。一方あまり知られていませんが、「花祭り」は仏教の始祖、お釈迦様の生誕日です。
正式名は「灌仏会(かんぶつえ)」または「仏生会(ぶっしょうえ)」。「花会式(はなえしき)」などとも呼ばれます。お釈迦様は生まれてすぐに四方に7歩ずつ歩き、右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と唱えたといいます。お寺などに花で飾られた小さなお堂「花御堂(はなみどう)」が設置され、甘茶で満たされた水盤の上に釈迦像(誕生仏)を安置。お寺では法要も行われます。
参拝者は、ひしゃくでお釈迦様の頭から甘茶を注いで礼拝します。ほんのり甘いお茶はアジサイ科アマチャの葉を発酵させたもの。この日に振る舞われる甘茶を飲むと無病息災のご利益があるそう。赤ちゃんの健康を願う行事でもあり、稚児(ちご)行列が行われる寺院も。月遅れの5月8日に行う地域もあります。
【答え】お釈迦様の生誕日。赤ちゃんの健康を願う日でもあります。
大人検定365とは?素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします!
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください!
#大人検定365をもっと見る
#日本再発見をもっと見る
#食文化をもっと見る
写真/PIXTA 参考文献:『暮らしのしきたり十二か月』(神宮館編集部)