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“京都のものづくり”に触れるおしゃれスポット!祇園「ZENビル」を旅の目的地に

2018.09.26

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zenビル 昴kyoto

昂 KYOTO

心に沁みるものづくりの世界へ


花街の風情を今も色濃く残す祇園町。メインストリートの花見小路通はすっかり観光地になってしまいましたが、路地に入ると趣のある佇まいの建物やお店があり、新しい京都にも出会えます。

新しい京都に出会える、祇園の小さなビル



南座の東側の、大和大路通から祇園に向かう細い通りにあるZENビルもそのひとつ。真っ白の小さなビルが、古い町家が軒を連ねる路地にしっくりとなじみ、近づくと小さなショーウインドーに花や器、その向こうには気になる空間が広がりを見せます。



緙室sen

ビルにはこれといった看板はなく、ひと目では何の店があるのかわかりません。あとで知ったことですが、オーナーである御菓子司「鍵善良房」の店主・今西善也さんが元は病院だった建物を改修するにあたり、景観との調和を気づかい、マークになるような看板は出さず、中も雰囲気を統一するために一人の建築家に任せたとのこと。

5年前に建物は完成し、その後、少しずつお店を展開していったのも、周囲の環境や建物のありようを考えてのこと。結果、ものづくりに関わる人やそれを求める人が自然に集まり、新しい京都を発信する場になりました。



ZEN CAFE

5つのお店で新しいもの作りの美意識に出会う


1階には北欧家具や古今のアートを置くモダンな空間で季節の和菓子やサンドイッチが楽しめる鍵善良房直営の「ZEN CAFE」、お隣には吹きガラスの食器や花器を扱うショップ「PONTE」、今年オープンしたおもたせの専門店「白haku」の3軒が。2階には西洋骨董と現代作家の器をセレクトする「昂 KYOTO」、オリジナルレザーグッズを揃える「緙室sen」の2軒があります。



PONTE

食から装い、暮らしに関わるものと、ジャンルは異なりますが、共通しているのは上質で高い美意識をもって作られていること。そして、オーナーショップで、いずれのお店にも作家や職人、もの作りに深く関わる目利き人がいます。



扱っているものはダイレクトに京都を感じるものではありませんが、古きを見つめ、今の時代に添う品は、次代に伝えたくなるものばかり。手に取り、お話をうかがうと、京都らしいもの作りへの取り組み方や丁寧な仕事ぶりに気づきます。

華美ではなく美しく、豪華というより贅沢、そして使ってみたくなるもの。うれしいことにオーダーの相談にも乗ってくれます。
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