この秋、美しき“白の世界”を発信するスペシャルな場に
普段はそれぞれに営業しているZENビルの4軒のお店ですが、この秋は、ビルの向かいにある「ギャラリー空・鍵屋」で開催される、ジェイアール京都伊勢丹の「TEBACO」の特別催事「祇園TEBACO」
※1に参加。
京都・パリ友好60周年を記念するニュイ・ブランシュKYOTO 2018
※2とTEBACOの共同催事で「京都とフランス・パリ 白の世界」の展覧会を2週間限定で行います。会場ではさまざまなプロダクトを展示販売、ZENビルでも展覧会やイベントが開催されます。
左・<kanae>アクセサリー 中・<ラ・サブレジエンヌ>サブレ 右・エミール・ガレに大黒晃彦氏が添える花(参考写真)テーマは「ブランシュ=白」
日仏のものづくりや伝統文化の担い手たちが集い、互いに刺激を受けながら考えた「白」の世界を表現します。
「ZENビルの仲間たちが、京都やパリで活躍されているものづくりの先輩方といっしょになり、白をテーマに作り上げた展覧会です。フランスのジャポニスムの気配や、日本の西洋への憧れ。お互いがリスペクトする中で育まれた感性や美意識を、見て、触れて、香りを聞き、味わっていただきます」と語るのは企画のコーディネーターであり、昂 KYOTOのオーナー・永松仁美さん。
会場となるギャラリー空・鍵屋では、志野流香道・蜂谷宗苾若宗匠が、白夜をテーマに「山田松香木店」と制作した練香「月の下風」を販売、若宗匠監修のもと「緙室sen」と「PONTE」が制作した香炉と火道具を初披露します。
左・〈アントワネット・ポワソン〉ドミノペーパー(参考商品) 右・〈アントワネット・ポワソン〉×〈かみ添〉の唐紙さらに、18世紀のドミノペーパーを古式で制作するフランスの工房「アントワネット・ポワソン」と唐紙の伝統技術を今に伝える「かみ添」のコラボレーションによる作品、「緙室sen」「PONTE」「染司よしおか」などがこの展覧会のために制作したさまざまなプロダクトの特別展示販売を行います。また、ジャポニスムに影響を受けたアール・ヌーヴォーの旗手、エミール・ガレの花器に、京都で活動する大黒晃彦氏が自ら育てた山野草で秋の白の世界を添えます。
フランスの「ラ・サブレジエンヌ」「ラ・メゾン・ジュヴォー」のお菓子、「鍵善良房」が「アントワネット・ポワソン」の文様から着想を得た限定菓子も登場し、期間中はさまざまなイベントも開催。会場は日仏の白の世界に包まれます。
鍵善良房がこの企画の為に限定制作した和三盆の干菓子「SAYO」。※1 ジェイアール京都伊勢丹に誕生した、京都の感性に根差しながら、今日的で豊かな暮らし方を発見する場「TEBACO」が、10月3日(水)~16日(火)の2週間、「ニュイ・ブランシュ」の関連企画として祇園に初出店する。
※2 京都の姉妹都市であるパリ市発のアート・イベント「ニュイ・ブランシュ(=百夜祭)」に着想を得て、2011年より毎秋、京都市内各所で行われている現代アートの祭典のこと。期間中は市内のいたるところで日仏のアーティストによる展示、音楽ライブ、パフォーマンス、デジタルアートなどが観覧できる。 取材・文/西村晶子