今日はしめじ、エリンギ、えのき、マッシュルーム、ヒラタケなど、秋の味覚・きのこをたっぷり味わえるレシピをご紹介しましょう。
“パデッラ”とはイタリア語でフライパンを意味し、本レシピはその名の通りフライパンひとつできのこを調理します。きのこの炒め方には、水分が逃げないように強火で炒めていき、最後に塩を振るほうが良いという考えや、少しずつ塩を加え炒めながら最終的に程よい塩梅になるように調整するなどいろんな考え方がありますが、人気のイタリアン「シンプル リトル クチーナ」佐藤夢之介シェフがおすすめするのは、初めにしっかり塩を振る方法です。きのこからたくさん水分が出てくるので、その水分を煮詰めながらまたきのこに絡めてあげます。最後に香ばしく表面を焼いて出来上がり。ぜひお好みのきのこで作ってみてください。『旬の野菜でシンプル・イタリアン』より。
【材料 2人分】
・しめじ、エリンギ、えのき、マッシュルーム、ヒラタケなどお好みのきのこ 合わせて 300gくらい
・
ニンニクオイル 大さじ1
・塩(エミリア・ロマーニャ)※ 適量
・イタリアンパセリ 適量
※イタリア、エミリア・ロマーニャ州産の甘みのある粗挽き塩。他の粗挽きの塩で代用可。
【作り方】
1:マッシュルームは包丁で3等分し、他のきのこもだいたい同じ大きさに手でさいておく(きのこは包丁を使うより手でさいたほうが香りも食感も良い)。
2:フライパンにニンニクオイルをひき、強火にかけ、1をなるべく重ならないように広げて入れる(1回で入りきらない場合は、2~3回に分ける)。
3:2に塩を振り、フライパンに焼き付けるようにして炒める。きのこから水分が出てくるので、それをまたきのこに絡めるイメージで炒める。
4:香ばしく焼き上がったら、最後に刻んだイタリアンパセリを散らす。
著者は東京・小石川のイタリアンレストラン「シンプル リトル クチーナ」オーナーシェフ。料理は野菜が中心で、肉、卵、チーズ以外の乳製品を使いません。しかし肉好きが敬遠する「健康そうだけど物足りない料理」ではなく、肉好きをも満足させる充実した美味しさが特徴です。秘密は昆布だしをはじめとするだしの使い方にあります。かといって和風イタリアンではなく、「佐藤夢之介のイタリアン」としかいえない料理なのです。四季のレシピをお楽しみください。
佐藤夢之助(著)
定価:本体1,500円+税
撮影/西山 航