――前作を振り返ると、幸助と真子のテンポのいい会話が印象的でした。どんなふうに合わせるか、といった話はしていたのですか?
山下:とりあえずやってみて、っていう感じだったかな?
本仮屋:うん。合わせようと思って合わせてるところは、なかったよね。
山下:お互いが作ってきたものがバチッとはまった感じがしたし。そこに水田監督の細かいカット割が加わって、さらにテンポが……(笑)。
本仮屋:あのテンポ感を最初に作ったのは、水田監督ですね。ラブコメの名手なので、もうとにかくついていったという感じで。
山下:でも、めちゃくちゃやりやすかったです。
――ただ、残念ながら今作では2人のやりとりは……。
山下:少なかったですよね。
――どちらかというと山下さんは佐津川愛美さん、本仮屋さんは細田善彦さんとのお芝居が多くなりました。共に新しく加わったキャストですね。
本仮屋:幸助と真子を振り回すという部分で、新しいキャラクターの方たちには、もっと揺さぶってほしいという(監督からの)リクエストがあったように思いますね。
山下:僕らに対しては、こうしてほしいっていうオーダーはあまりなかったような気がするんですけども、もっとできるんでしょ? もうわかってるよね?みたいな感じの、お尻を叩かれる感じはあったかもしれないです。
真子と幸助は互いに初恋の人。「初恋の人が運命の人ってめっちゃいいと思います。いろんな恋愛をして最終的に結ばれたら、超素敵」