――今作では、相手を思うからこそ本当のことが言えなかったために、2人の仲がこじれてしまいます。
本仮屋:自分とは全然違いますね。私は、おもんぱかるならば本当のことを言おう精神の人なので(笑)。だから、真子の葛藤になじむまでは、演じるのが難しかったです。
山下:僕も全部聞きたいし、本当のことを言ってほしい。本来の自分だったら、「え? なんで?」って納得できる理由がわかるまではずっと聞くと思います。
――言いたい派・聞きたい派で意見が合いますね。
山下:合ってますね。(幸助と真子が自分たち)そのままのキャラだったら、ドラマが15分で終わっちゃう。
本仮屋:『Love or Not 2』の撮影で再会したとき、「なんで言わないと思う?」って聞いたら、「俺もわかんないんだよ」、「私だったら、言うよね」、「うん。言うね」って(笑)。
山下:話してた、話してた(笑)。それじゃあドラマにならないよ、って。
本仮屋:それぐらい私たちはオープンに話し合いたい派です。でも、ぶつかったらどうする? ハキハキ言う同士が。
山下:合わせると思う。ケンカする時間がもったいないし。
本仮屋:平和主義者だもんね。いつも穏やかだし。
山下:人生で声を荒げたことは、あんまりないですね。
本仮屋:私、健ちゃんのスケジュールで仕事してたら、穏やかに過ごせない(笑)。そうやって体がキツかったりしても、いつも変わらない明るいテンションで真ん中にいてくれるのには、ホントに救われました。
本仮屋さんは、「真子にとって幸助は初恋の人というよりも、たった一人のヒーロー」と考えて真子のキャラクターを作っていったそう。