橋本さんの実年齢は、今回演じた18歳と27歳の「ちょうど真ん中なんです。真ん中だからこそできることをしようという感じでした」。青春のキラキラは、深いプールでザバザバではなく浅瀬でバシャバシャ
“私”の感情や考えを表に出さないところは、自分と「似ていたかもしれないですね」という橋本さん。共通点はほかにもあるようで、それがノスタルジアに浸ること。
「地元に戻ったりすると、通っていた小学校の近くを一人で歩いたりするのが好きなんです。“私”も地元の風景だったりクラスメイトの存在だったり、そういう過去に対する強い気持ちみたいなものは残っていて。そこは私のいつものノスタルジーを持ち込んでいたので、“私”と気持ちの共有はできたかなと思っています」
“私”が懐かしさを感じる場所の一つが高校。今作では高校時代の“私”も演じている橋本さんに、撮影中のエピソードを聞いてみると、プールのシーンの話が。
「プールの水が想定より溜まっていなかったんです。本当は、突き飛ばされてジャボーンって感じだったんだと思うんですけど、浅いから立てたという(笑)。みんながバシャバシャしているシーンも、本当は水につかったままという想定だったんでしょうけど、水遊びみたいになっていて。でも、私はあれでよかったなと思いました。青春のキラキラって浅瀬だな、って。撮影してるときは、“浅っ”て思いましたけど(笑)」
“私”の高校時代に触れながら、皆さんの青春時代を思い出してみませんか?
橋本 愛/Ai Hashimoto
俳優
1996年1月12日生まれ、熊本県出身。2009年、『Give and Go』で映画初出演初主演。2010年の映画『告白』で存在感を放ち、注目される。近年の主な映画出演作に『バースデーカード』、『PARKS パークス』、『美しい星』など。10月26日より『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が公開予定。2019年の大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』への出演が控える。
『ここは退屈迎えに来て』原作:山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎文庫刊)
監督:廣木隆一
出演:橋本 愛 門脇 麦 成田 凌 渡辺大知 岸井ゆきの 内田理央 柳 ゆり菜 瀧内公美 亀田侑樹 片山友希 木崎絹子 マキタスポーツ/村上 淳
配給:KADOKAWA
10月19日(金)ロードショー
公式サイト/
http://taikutsu.jp/
© 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会