煮沸、曲げなど数々の工程を経る、江戸時代から変わらぬ技術で作られている曲げわっぱですが、製作者それぞれが転機や出会いを得て、現在の商品展開となりました。
「なんとなくこのままではいけないという気持ちを抱いていた頃に、ちょうど建築デザイナーと一緒に仕事をする機会があり、それまでは社内のみで手がけていたデザインを相談してみました」とは、地元「大館工芸社」の伝統工芸士・福岡由光さん。 試行錯誤した結果、弁当箱「花」に代表される、スタイリッシュな新作ができました。
「お弁当箱と決めつけず、盛り皿代わりにしても、花を入れて飾ってもいいんです」と福岡さん。2段重ねの弁当箱は、上段と下段をクロスして重ねると、花の形に。弁当箱「花」朱色、黒色、各1万4000円/大館工芸社。