2013年の舞台『真田十勇士』(脚本/中島かずき 演出/宮田慶子 2015年に再演)では真田幸村を演じた。今回もキレのある殺陣で魅了してくれそう。深作欣二監督が映画化し、大ヒットしたことでも知られる山田風太郎の傑作伝奇小説『魔界転生』が、舞台へと転生! 20代の頃から山田作品のファンだったという上川隆也さんが、柳生十兵衛を演じます。敵は、死者再生の術で甦った「島原の乱」の総大将・天草四郎が、幕府へ復讐すべく妖術で転生させた様々な剣豪達。豪華出演陣&スタッフによるスペクタクル時代劇に乞うご期待!
――山田作品の中でも、この奇想に満ちた『魔界転生』は好きな作品の一つだと以前話されていた上川さん。マキノノゾミさんによる今回の舞台脚本を最初に読まれた時の印象はいかがでしたか?
「製作発表会見でマキノさんは“エンジョイしながら書いた”というようなことをおっしゃっていたんですが、まさにその言葉通りの印象を受けました。場面展開も含めて、生の舞台であることを極力考慮せず、筆の走るまま、これが魔界転生なんだと手加減なく書かれたのであろうと。マキノさんが演出家として読まれたら、きっと脚本家に文句をつけるのではないかと勘ぐるほど、いかに舞台上につくりだすのか想像がつかないような描写が盛りだくさんでした」