昨日に続き、現在発売中の
『きものSalon 2018-19秋冬号』で披露した装いの、未掲載ショットをお届けします。誌面ではカットされた、素材のディテールや小物使いなどもご覧ください。
前回の記事はこちら>> 派手隠しに活躍するシックな羽織り
私の年齢で帯付きで歩くには、ちょっと抵抗を感じる派手きものも、ご覧の通り大人の表情に。娘時代に求めた「ちょっと派手になってしまった」きもの。皆さまの箪笥の中にも眠っていませんか?お母様が誂えてくださったものだと、余計に思い入れがあり手放せずにいる方も多いのではないでしょうか。そんな「ちょい派手」きものを、大人が着こなすなら、シックなトーンの羽織があれば便利です。一枚纏うだけで、鮮やかな色の分量を抑えられて気後れなく装うことができます。
また、私が羽織を仕立てる際には、着丈に気を配ります。丈には流行もあるものですが、私は膝が折れるところが一番美しいと思っています。
薄墨色に印伝の技法を用いて漆で雪輪を施した着尺が、ご覧の通りシックな羽織りに。雪月花の文字を認めた小粋な羽裏で、「裏まさり」の気風を表現。二本松市が世界に誇る銘酒「大七酒造」の試飲サロンにて。撮影の合間に、ちょっぴり味見をさせて頂きました。