【問題】
出産前に「安産祈願」をする風習がありますが、これは一般的にいつ行われるでしょうか?
日本には古くから子供の無事の誕生と健やかな成長を願うさまざまな行事がありますが、「安産祈願」はそのスタートと言えましょう。
女性の妊娠5か月目(※地域によって日数に相違あり)の戌(いぬ)の日に、神社にお参りし、安産を祈願し、「帯祝い」と称して妊婦のおなかに木綿の布で作られた腹帯(岩田帯)を巻きます。
これを戌の日に行うのは、犬が安産で多産ということにあやかるためや、よく吠えて家を守るため邪気を祓うなどの意味があると言われています。また腹帯には胎児を保護する効果があるほか、胎児の霊魂を安定させるなどの信仰的な意味があるとも。
「安産祈願」できる神社やお寺は全国にたくさんあるので、体調やお参りのしやすさなどで決める方も多いようです。授かった命を神様に感謝し、生まれるまで大切に育てていくという優しい風習ですね。
【答え】妊娠5か月目の戌の日です。
大人検定365とは?素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします!
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください!
#大人検定365をもっと見る
#日本再発見をもっと見る
写真/PIXTA 取材協力/神社本庁 文/磯 由利子