ミシュラン2つ星の名店の味に舌鼓
さて、機内生活最大の楽しみともいえるのが食事です。日本人目線で考えると、やはり日本の航空会社の食事のほうが口に合うと思いがちですが、そこは日本人向けサービスにも力を入れているデルタ航空。「デルタ・ワン」ではミシュラン2つ星の名店「一汁二菜 うえの」の上野法男料理長考案・監修の和食が選べます。せっかくのご馳走は、プロの写真をお借りしてご紹介しましょう。
まずは前菜、小鉢、和え物の3品が供されます。手前の彩り豊かな一皿は前菜で鱧の蒸し煮やローストビーフなど。右上の小鉢はじゅんさいやトマトゼリーの和え物、左上はごま豆腐に辛子酢味噌の小鉢。ご覧のとおり、鱧やとうもろこし、枝豆など季節感のある食材がふんだんに使われていて美味。また、ツルンとした食感のものが多いので、疲れ気味の人でも食欲が湧きそう。
続いてメインの治部煮風鴨肉が、ご飯、漬け物、味噌汁と一緒に運ばれてきました。このメインが熱々で嬉しい。料理は全般的にしっかりとだしのきいた味つけで満足感が大きく、お酒も進みそうです。なお、和食はとても人気なので、ぜひ食べてみたいという方は、事前に予約を。(もっとも、お隣さんが食べていた「ホウレンソウとリコッタチーズのカネロニ」も絶妙な焼き色でおいしそうでした)
食後のデザートは3種類。ハーゲンダッツのバニラアイスクリームサンデー、パッションフルーツとマンゴーのチーズケーキ、高級チーズのセレクション。欲張ってケーキとチーズ、そしてCAさんから薦められたデザートワインをオーダーしました。チーズは盛り合わせを頼んだところ、1カットが大きくて結構なボリュームに。食べきれるか不安になりましたが、ぶどうやドライフルーツ、はちみつと一緒にぺろりとたいらげてしまいました。
ちなみに、ワインは、デルタ航空のマスターソムリエ、アンドレア・ロビンソンさんが厳選したもの。ワイン評論家としても活躍している女性で、毎年2000本のワインから季節ごとに「空の旅に合う」シャンパン、赤白ワイン各2種類、デザートワインを選んでいるのだそう。ワインリストにはフランス、スペイン、チリ、ポルトガルなどいろいろな国の銘柄が並んでいました。
食に関してはほかに、離陸直後に食べた「高級加熱ナッツのミックス」も印象に残っています。ほんのり塩味のきいたカシューナッツとピーカンナッツ、アーモンドとピスタチオのミックスは、なぜだか手が止らなくなるおいしさでした。