【問題】なぜ桃の節句には「雛人形」を飾るのでしょうか?
日本には草や藁、木などで人形(ひとがた)を作り、その人形に自分の厄(やく)や災いを移して川や海に流した「流し雛」という伝統的な行事がありました。
『源氏物語』にもこの描写が記述されています。平安時代には、貴族のお姫様の間で「ひいな遊び」というお人形遊びが大流行しました。その無病息災を願う「流し雛」とお人形遊びの「ひいな遊び」が結びついたのが、現代の「お雛様」の原型になったと言われています。
「流し雛」の行事では、一人ひとりの厄災を、それぞれの人形に込めて川に流すように、雛人形は自分を守ってくれる専用の人形です。また、生まれた子供が健やかで優しい女性に育つように、という親の願いが込められています。そのため、自分の雛人形を娘や孫に譲り渡すことはあまりよくないこと、と考えましょう。
【答え】雛人形が身代わりとなり、子供に災いがふりかからないようにとの願いを込めて飾るものです。
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写真/PIXTA 監修/日本人形協会 文/磯 由利子