【問題】端午の節句に「五月人形」や「鯉のぼり」を飾る風習は、いつ頃から広まったでしょうか?
(1)平安時代
(2)室町時代
(3)江戸時代
端午の節句に男の子の誕生を祝い、五月人形や鎧、兜、刀などの武具を飾ることが一般に広まったのは、町人文化が盛んな江戸時代中期の頃、武家社会から生まれた風習です。
武士が身の安全を願って神社にお参りするときに、鎧や兜を奉納するしきたりに由来しています。現代は鎧兜が“身を守るもの”ということから、子供を事故や病気から守ってくれるようにという願いが込められています。
「鯉のぼり」は、江戸時代に町人階層から生まれた節句飾りで、子供がどんな環境にも耐え、立派な大人になるようにと立身出世を願う飾りです。江戸時代は男の子が生まれると武家にあやかり、家の前に武具や鯉のぼりを飾り祝ったそうです。
その後、五月人形は家の中で飾る“座敷飾り”が主流に。現代は飾り台が収納箱になる“収納飾り”や洋室にも飾りやすいガラスケース入りの兜、ベランダ用鯉のぼりなど、住宅事情に合わせて用意されています。
【答え】(3)江戸時代の中期です。
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写真/PIXTA 監修/日本人形協会 文/磯 由利子