シーズンごとにご紹介している練りきり。今日は、黄金色に実る稲穂が風になびいて頭こうべを垂れている風景を表現した「稲穂の風」をご紹介しましょう。茶巾絞りの技で仕上げた豊穣の秋にふさわしい練りきりです。練りきり生地は、春と夏のレシピでご紹介してきたとおり。この生地を使って、勢いのある絞りで秋の風の気配を作っていきましょう。
玉子色の色粉を使って色をつける際には、生地を少量取り分け、濃いめの色に染めてから全体に混ぜていきます。生地は乾きやすいので、作業中はラップをかけ、その上に固く絞った布巾をかけておきましょう。手や作業台をつねにきれいにしておくのも大事なポイント。ぜひ美しい和菓子で季節を楽しんでください。『はじめて作る和菓子のいろは』より。
【材料 10個分】
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練りきり生地 250g
・炒り黒ごま 2g
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小豆つぶあん 170g
・色粉(玉子色) 少量