《運動》胸をしっかり開いた姿勢がホルモン力をアップさせる
●堀江重郎先生・関口由紀先生に伺いました筋肉が刺激されると、テストステロンが作られるため、堀江先生は中高年男性に運動の習慣化をすすめます。
「どんな運動でもかまいませんが、マラソンやトライアスロンのように強度の高い持続的な運動はテストステロンが消費されるので避けましょう。適度な運動が1番です」とアドバイスします。
また、背すじを伸ばし、胸を大きく開いた姿勢になるだけでもテストステロンはアップするといいます。忙しくて運動する時間がない人は、普段からこの姿勢を意識したいものです。
一方、正しい姿勢を保つことは骨盤底筋群の活動性が高まるため、女性も心がけたい習慣の1つです。
「骨盤底筋が緩むと尿失禁や過活動膀胱、骨盤臓器脱、膀胱痛など女性泌尿器科疾患の原因となり、QOLが著しく低下します。骨盤底筋運動は更年期以降の女性の基本の運動です」(関口先生)。
女性泌尿器科疾患の予防には、骨盤底筋運動(おなかやおしりを動かさず、肛門を締めたり緩めたりした後、膣と尿道も同様に締めたり緩めたりする)に体幹トレーニング(ピラティス、ヨガ、太極拳など)、有酸素運動(ウォーキング、エアロビクスなど)を加えた3つの運動を週に2、3回行うのが理想的です。