9月に『散り椿』、10月に『日日是好日』と『億男』、12月に『来る』と、公開作が目白押し。現在、大河ドラマ『西郷どん』にも出演中。共演者やスタッフとセッションできるのが一番の理想
シリーズ累計680万部を突破したベストセラー『ビブリア古書堂の事件手帖』。昨年2月に実写とアニメのダブル映画化が発表されて話題となってから約1年8か月、ついに公開間近となった実写映画版で栞子役を演じる黒木 華さんに、本作について伺いました。
現場に入るときにいつも心がけているのは、「臨機応変になんでもできるようにフラットでいること」だという黒木さん。ある程度は自身が演じる役について、どういう人なのかと想像してから入るものの、「監督やスタッフ、共演者とセッションができたら一番いいなと思っています。今回だったら、(大輔役の)野村(周平)さんと一緒に演技をしていく中で、どういう反応が一番栞子さんらしいかを考えながら演じました」。しかし、本作ではちょっとしたハードルも。それが、原作の表紙に描かれているイラストの栞子。
「ビジュアルがあると、少しプレッシャーには感じます。監督とも、前髪を作るかどうかというようなディテールの話から始まりましたし、私はわりと癖っ毛なので、ストレートにして(イラストの栞子に)少し近づけました。でも、絵に描かれた、あんな美人には絶対なれないので(笑)、見た目より仕草だったり雰囲気で栞子さんに近づいていこうと。原作ファンの方にも違和感なく作品に入っていただけるよう考えたのは、役を作るという部分で新しい経験でした」