【問題】 チューリップの語源「チューリパ」は、どんな意味の言葉でしょうか?
文/高梨さゆみ(フラワー&ガーデンエディター)
いまが花盛りのチューリップ。球根の生産ではオランダや日本がよく知られていますが、原産地は中央アジア~北アフリカです。
花名の語源はトルコ語の「Tulipan(チューリパ)」といわれています。チューリパとはトルコで使用されているターバンのような帽子のこと。そういえば花びらが重なり合うように咲く姿が、あのターバンを彷彿させますよね。
ところが不思議なことに、トルコではチューリップのことを「ラーレ」と呼びます。
16世紀のこと、イギリスの園芸研究家がトルコのイスタンブールに赴いた際、町のあちこちで咲いていたチューリップを見かけ、町の人に「この花の名前は?」と尋ねたところ、花の形を聞かれたたものと勘違いして「チューリパ」という答えが返ってきて、それが花名としてヨーロッパに伝えられてしまったとか。
聞き違いから広まったチューリップの花名ですが、あの独特な花形とともに一度聞いたら忘れられない個性的な名前となっています。ちなみに、日本にチューリップが伝来したのは1863年といわれ、当時はチューリップではなく、チューリパと呼ばれていたそうです。
【答え】 トルコで使用されているターバンのような帽子
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写真/横田秀樹