【問題】桜餅に使われるはどのサクラの葉でしょうか。
文/高梨さゆみ(フラワー&ガーデンエディター)
桜餅には、道明寺粉を材料とする関西風と、「長命寺」とも呼ばれる小麦粉を材料とする関東風がありますが、どちらも外側に塩漬けにしたサクラの葉で包みます。
桜餅用に塩漬けにしたサクラの葉が流通していますが、そのほとんどがオオシマザクラです。
もともとはヤマザクラの葉が利用されていたようですが、オオシマザクラの葉は大きく、表面を覆う葉毛が少ないのでお菓子の材料に適していて、広く普及したようです。
生の葉には香りはありませんが、塩漬けにすると発酵のプロセスでクマリンという芳香成分が生まれます。これが桜餅のさわやかな香りになるわけです。
全国で使用されている桜餅の葉の約70%が、静岡県松崎町で生産されています。桜餅は葉ごと食べても大丈夫なので、上品な春らしい香りをぜひ堪能してみてください。
【答え】オオシマザクラ
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