「森の中の家 安野光雅館」。外観とは対照的な、光と木を基調にした展示室。森の中の家 安野光雅館
「和久傳ノ森」の敷地内には美術館「森の中の家 安野光雅館」があり、その名のとおり森にいだかれるようにひっそりとたたずんでいます。画家・安野光雅氏の繊細でやわらかな水彩画のコレクションを企画展示し、世界的建築家・安藤忠雄氏の設計による建物も見応えがあります。
細長い窓から望む森の景色に、季節の移ろいを感じて。安藤建築というとコンクリートの打ちっぱなしを連想しますが、こちらは黒の杉板張りの外観。周囲の森に溶け込むようなデザインと、折れ曲がった回廊を移動するアプローチには、外部の自然を感じながら絵画鑑賞して欲しいという氏の意図が込められており、どこにいても森を感じることができます。
一面の森の中に佇む、明るく開放的なレストラン。工房レストランwakuden MORI(モーリ)
森に抱かれ、レストランで至福の昼を作品鑑賞で心癒された後は、美術館と同時オープンした工房レストランwakuden MORI(モーリ)へ。広々とした空間の中で気軽に和久傳の味が楽しめ、美術館グッズや限定品を揃えるショップも併設されています。
近海で捕れる旬の魚と季節の野菜が楽しめる、和久傳特製のおすし。地元の新鮮な魚介や野菜、京都産の牛肉、自家菜園でとれた食材を使ったメニューが充実。オリジナルのスイーツやドリンクなどもあって、洛中では味わえないものばかりです。
桑の葉のシフォンケーキや名物のれんこん菓子「西湖(せいこ)」もおすすめ。建物のまわりには、無農薬栽培の野菜やフルーツがすくすく育つ果樹園や畑、見晴らしのいい丘があり、散策しながら自然や季節を体感することも。心の奥底から満ち足りた気持ちになれる場所です。
レストランに併設するショップでは、安野光雅氏の絵本やポストカードも販売。和久傳ノ森
京都府京丹後市久美浜町谷764
■森の中の家 安野光雅館電話0772-84-9901
12月3日まで『赤毛のアン原画展』と『旅の絵本IV』を同時展示。火曜休館(祝日の場合は翌日休館)
9時30分~17時(入館16時30分)
■レストランwakuden MORI(モーリ)電話0772-84-9898
10時~18時(LO17時30分)
定休日 火曜
http://www.wakuden.jp