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宝石・宝飾のプロフェッショナルに聞く。今“価値ある”ジュエリーとは?

2018.11.06

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1.資産性を重視するなら“石”を吟味
「交換価値」が高いのは限られた石。四大貴石の大粒リングをおすすめします。――原田信之さん


無処理のスリランカ産サファイアのクオリティ スケール イメージ

資産性があるのは3カラット以上


資産として宝石を購入する場合、何の石で、どのぐらいのサイズなのかが非常に重要です。


リーマンショック前ぐらいから大粒のダイヤモンドの値段が急激に上がって、今では当時の3倍ほど。30年以上バイヤーをやっていますが、こんなことはいまだかつてないですね。ただし、値上がったのは一粒が3カラット以上のものだけ。

例えば、ダイヤモンドがたくさんついている豪華なネックレスで合計3カラット以上あってもダメ。一粒が大きくないと資産としての価値は高くないのです。

メインの石ができるだけ大きいリングがおすすめ。大粒は品がないという日本人的感覚はこの際捨てましょう(笑)。

ダイヤモンドの場合、大きさに加え、カットも重要な条件です。ずばり、ファンシーシェイプのもので、オーバル、エメラルド、マーキース、ペアをおすすめします。

今は丸いものが好きな中国人カスタマーの影響でラウンドブリリアントカットのダイヤモンドの値が上がっています。同じ重さならファンシーシェイプのほうが2、3割安く、実は狙い目なんです。

しかも長手のシェイプは同じカラット数でもラウンドカットより1.5倍近く大きく見えるという利点もあります。ラウンドは大きくなりすぎると深さがでてゴロゴロするのですが、ファンシーシェイプは浅くても美しいものがあり、大きくても収まりがよく、目に優しい点も魅力だと思います。

手堅いのは、歴史のあるプレシャスストーン


ダイヤモンド以外で、資産価値が高い石は無処理のルビー、サファイア、エメラルドといった貴石です。これらの石には歴史があります。発見され→流行が生まれ→慣習となり→伝統になる、それに長年耐えてきたものに価値があるのです。

希少性が高く珍しい石ってありますよね? でも値段は上がりません。ある程度産出量があって、世の中に流通しないと価値が定まらないから、というのが理由です。

ただ、この三大貴石も昔ほど採れないので、質のよいものはほとんどが過去のもの、還流品です。時々、中古は嫌、とおっしゃるかたがいらっしゃるけれど、これは間違い。有名ブランドのジュエリーでも昔のもののほうが評価が高く、オークションでも奪い合いになるのは、この石の品質ゆえなんです。

さらに、石の価値を決めるのは、産地です。ルビーならビルマ産、サファイアはカシミール産が別格ですが、めったに大きい石は出回りません。

こういった品質の高い石は、ハイジュエラーが積極的に買い付けているので、信用あるブランドで購入すると価値や品質の保証に加え、安心感も得られると思います。

サファイアのクオリティ スケール


無処理のスリランカ産サファイアのクオリティ スケール

無処理のスリランカ産サファイアのクオリティ スケール(品質の物差し)です。縦軸が明暗度(トーン)で横軸が美しさの図表です。サファイアの場合は、明暗度が5と6、美しさがSとAがジェムクオリティで、大粒のものは資産性が高くなります。『改訂版 宝石2』(諏訪恭一著 小社刊)より。

●原田信之さん
(はらだ・のぶゆき)「ジュエリー アドバイザーアンド ギャラリー」代表。豊富な経験と知見に基づき、ジュエリーの鑑定やリモデル、資産化等のアドバイスを行う。セミナーも人気。
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