(2)価値が宿るデザインとは
ハイブランドの“アイコン”ジュエリー
世界中の王侯貴族やセレブリティに愛され、伝説として語り継がれている、ブランドを代表するデザイン。その美しさは、卓越した職人の高い技術の産物でもあります。
このようなスペシャルなジュエリーは、“アート”という観点からも価値の高いアイテムです。
CARTIER/カルティエ
「パンテール ドゥ カルティエ」ブローチ(WG×ダイヤモンド約3.98ct×サファイア約2.55ct×エメラルド0.04ct)1870万円(参考価格)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)“パンテール”のダイヤモンド ブローチ1914年、当時の女性ディレクター、ジャンヌ・トゥーサンのあだ名だったパンテールがきっかけとなり誕生したコレクション。角度によって変化する生き生きとした表情、官能的ともいえるしなやかなフォルムは、圧倒的な美をたたえています。
1914年に登場し、今も現役のモチーフは、普遍性があり、「使用価値」も「交換価値」も高いアイテムといえそうです。
BVLGARI/ブルガリ
ブレスレット(YG×ルベライト227.57ct×アメシスト108.68ct×ダイヤモンド4.08ct×ターコイズ)4030万円(予定価格)/ブルガリ(ブルガリ ジャパン)“ローマの石畳”モチーフの色石ブレスレットブルガリ誕生の地である、古代ローマから続くアッピア街道の石畳からインスパイアされた豪華なブレスレット。
石畳に見立てたカボションカットを施した20石のルベライトを色鮮やかなストーンで埋め尽くしたブレスレットは、ブルガリの真骨頂。コレクター垂涎の、世界で唯一無二のユニークピースです。
BOUCHERON/ブシュロン
「リエール ドゥ パリ」ネックレス(WG×ブラックスピネル×ダイヤモンド3.76ct)1900万円/ブシュロン(ブシュロン カスタマーサービス)“パリのアイビー”がモチーフのネックレス煌めきを放つブラックスピネルに圧倒される、ゴージャスなネックレス。中心を彩るダイヤモンドは、創業者フレデリック・ブシュロンが愛した、パリのパレ ロワイヤルに自生していたツタの葉をモチーフにしたもの。
生き生きとしたデザインは、高い技術を誇る職人の手によって立体的にセッティングされています。自然を愛するブシュロンらしい名品です。
VAN CLEEF & ARPELS/ヴァン クリーフ&アーペル
「アナヒタ バレリーナ」クリップ(WG×YG×ダイヤモンド4.05ct×イエローサファイア2.05ct×ターコイズ)2500万円(参考価格)/ヴァン クリーフ&アーペル(ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク)“バレリーナ”のクリップ1940年代初期、ニューヨークで考案された伝説のクリップ。暗うつな戦争が続く中、カラーストーンやダイヤモンドを使った華麗で可憐なクリップは、アメリカ人の顧客の間で大ヒットしました。
躍動感溢れるデザインだけでなく、ダイヤモンドはDEF、IF~VVS2のみを使用するなど、高品質なジュエリー。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/Fumito Shibasaki〈DONNA〉 取材・文/土橋育子
「家庭画報」2018年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。