どこか懐かしい味わいの「静岡風おでん」。粉がつおをたっぷりと

昨日に続いて、本日もおつまみにぴったりなおでんをご紹介しましょう。おでんの中でも個性派の、黒はんぺん入りの静岡風おでんです。つゆに砂糖やみりんの入った、どこか懐かしい味にお酒もすすみます。黒はんぺんがなければさつま揚げで代用してもいいでしょう。ほかには、牛すじ肉と結びしらたき、結び昆布。粉がつおと青のりをたっぷりかけて召し上がれ。

昨日のおでんはお好みでゆずこしょうをつけていただきましたが、この静岡風おでんには練り辛子が合います。だしは、削り節と昆布の合わせだしか、市販の和風だしの素を袋の表示にしたがって使用してくださいね。おかず兼用のおつまみとして寒い季節には重宝するレシピです。藤井 恵さんの『とっておきの晩酌レシピ』より。

【材料　4人分】
・黒はんぺん、またはさつま揚げ　4枚


・結びしらたき　8個

・結び昆布　12個

・なると　2本

・A [牛すじ肉のゆで汁、またはだし　1/2カップ／酒、しょうゆ　各大さじ1／砂糖　大さじ1/2]

・B [だし　6カップ／しょうゆ　大さじ4／酒　大さじ2／みりん　大さじ1]

・C [粉がつお、青のり粉　各適量／練り辛子　適量]

■ゆで牛すじ肉(作りやすい分量)
・牛すじ肉　500g

・D [長ねぎの青い部分　1本分／しょうが（薄切り）、にんにく（半分に切る）　各1かけ／酒　1/2カップ]

【作り方】
1：鍋にたっぷりの湯を沸かし、牛すじ肉を入れて2分ほどゆで、水にとって洗い、4～5㎝長さに切る。

2：別の鍋に牛すじ肉、D、かぶるくらいの水を入れて火にかけ、煮立ったら弱めの中火で1時間～1時間30分ゆでる。

3：ゆでた牛すじ肉200gを一口大に切って4等分にし、竹串で刺す。鍋に牛すじ肉、Aを入れて火にかけ、煮立ったら中火にして10分ほど煮る。

4：しらたきは熱湯で1分ほどゆでてざるに上げる。昆布はさっと洗ってひたひたの水に10分ほどつけて戻す。なるとは斜め半分に切る。それぞれ竹串を刺す。

5：別の鍋にBを入れて火にかけ、煮立ったら3を汁ごと加え、4も加えて弱火で50分～1時間煮る。

6：器に5を盛り、混ぜ合わせたCをかけ、練り辛子を添える。

「大切に温めてきた、私のおつまみレシピの集大成です」－藤井 恵。 辛党で知られる人気料理研究家・藤井 恵さんの最新刊は、体によくて心ほころぶ、春夏秋冬の絶品おつまみ。身近な旬の食材を、ほんの一工夫で体によくて華のある一品に仕立てるワザが満載です。