普段から好きなベーシックな色をベースにしたシンプルなデザインで、パールなどのアクセサリーをレイヤードしたり、顔周りに透け感のあるストールなどをあしらって華やかさを出すのがおすすめです。
また、気をつけていただきたいのが露出度です。
深いV開きから谷間が見えていたり、たるんだ背中があらわになる服は、決して素敵には見えませんので注意して。
逆に、ノースリーブから出た二の腕を気にして、羽衣のようにストールを巻く人もいますが、そこは潔く見せたほうが格好良く見えると思います。
むしろ、大事なのは洋服よりも小物使い。この年齢だからこ持てる、ブランドの小物を合わせると、一気に格が上がります。
小さめの上品なバッグと、華やかな場に適したヒールの靴さえ履いていれば、シンプルな服でも十分素敵に見えるはずです。
着物を着るなら 最低限の知識を持って
40代を超えると、結婚式には着物で、という方も増えてきます。どんなドレスも着物の美しさにはかなわないと思いますし、やはり日本人の女性が綺麗に映えるのは着物をおいてほかにないですね。
しかし、着物には柄ゆきや素材などに季節や決まり事があり、それがちぐはぐだと目につくので注意して。
着物を着ていくなら、最低限の知識を持って楽しんで欲しいと思います。結婚式の服装は、相手に対する祝福のメッセージでもあります。服装でソンをしない人になるために、きちんとTPOを守り、喜びの席にふさわしい服装を心がけるのが一番だと思います。
●迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子