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今森光彦さん、農家になる。最終話 オーレリアンの丘で

2019.02.12

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蝶が舞う丘への第一歩


開墾から4年目、 ようやく畑地づくりとなった。

トラクターで土を混ぜ、畝を掘る。ほぐされた土には石がいっぱい混じっているので、できるだけ取り除く。この作業がけっこう重労働だ。しばらく寝かせて、再び土を攪拌する。

最初は、菜の花とレンゲの種をまくことにした。これでやっと農家の第一歩を踏み出したわけだ。


これからは、生物多様性を高めるための農地を目指して、 色々な可能性を考えてゆきたいと思っている。



初めて植える農地には、菜の花とレンゲの種をまいた。攪拌された土は、信じられないくらいに柔らかくて踏み心地はクッションのようだ。



農地からは、大小さまざまな石がでてくるので、できるだけ取り除く。



トラクターで耕す西村さん。荒れた土地から農地を再現するのは、根気と努力が必要だ。



菜の花の種は、サラサラとした小さな粒、来春の夢が詰まっている。

「今森光彦、環境農家への道」は今回が最終話です。これまでの記事はこちら>>

今森光彦

1954年滋賀県生まれ。写真家。 切り絵作家。
第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞などを受賞。著書に『今森光彦の心地いい里山暮らし12か月』(世界文化社)、『今森光彦ペーパーカットアート おとなの切り紙』(山と溪谷社)ほか。

『今森光彦の里山の切り絵 オーレリアンの花と生きもの』 世界文化社から好評発売中です。詳細>>

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