ダークだったり、狂気を秘めていたり。そんな役が多いイメージの大森南朋さんですが……。今作で見せる、珍しい表情にも注目を。怒られない程度に、はみ出した北原白秋を演じられたらいいかな
北原白秋と山田耕筰。一度はその名を耳にしたことがある、もしくは、一度は彼らが手がけた歌を聴いたり、口ずさんだりしたことがあるはず。それほどまでに知られた2人でありながら、実はどんな人物だったのか知る人は多くないのでは? 映画『この道』は、そんな2人の友情を軸に、白秋の半生を描いています。といっても、白秋役を演じた大森南朋さんいわく「本人や遺族の方に怒られない程度に、はみ出して演じられればいいかなと思っていました」。
メガホンを取った佐々部 清監督は、本作を「偉人伝にするなら映画にする意味がない」、「実際にどんな人物だったかリアルに近づけようとするのはやめてほしいと話しました」と語っています。それを受けて、大森さんも「映画はエンターテインメントだから、面白いほうがいい。この作品が普通の伝記映画だったらつまんないなと思いますし、はみ出してもいいということで、やる気が増しました(笑)」。そう言う大森さんが演じる白秋は、無邪気でやんちゃで……。