冬の果物と聞いて思い浮かぶのはやっぱりりんご。本日は、この季節にぴったりのりんごを使ったパウンドケーキを2種類ご紹介しましょう。
どちらも基本のパウンドケーキの作り方は同じで、生地に混ぜる食材や仕上げの方法が異なります。「アップルティーパウンドケーキ」は、りんごのジャムとジュースを生地に混ぜ、フルーティに仕上げます。
生地に加える茶葉は香り高いアールグレイがオススメ。柔らかく煮たりんごをさらにペーストにして加える「アップルキャラメルパウンドケーキ」は、キャラメルのほろ苦さがりんごの風味を引き立てます。どちらもしっとりとした焼き上がり。使用するりんごは、酸味のしっかりした紅玉がオススメです。お菓子研究家・吉川文子さんの『りんごのお菓子レシピ』より。
【材料 18×8.5×6cmのパウンド型1台分】
・りんごジャム(下記参照) 50g
・卵 1個
・グラニュー糖 60g
・植物油 70g
・プレーンヨーグルト 20g
・りんごジュース(果汁100%) 40g
・A [薄力粉 130g/ベーキングパウダー 小さじ1]
・紅茶のティーバッグ(アールグレイ) 1袋
・りんご(あれば紅玉) 1/2個
■りんごジャム(約600g分)
りんご(あれば紅玉) 3個
レモン汁 大さじ1
グラニュー糖 250g
【作り方】
1:りんごジャムを作る。りんごは芯を除き、皮つきのまま5mm厚さのいちょう切りにする。保存瓶を煮沸消毒しておく。
2:鍋にすべての材料を入れ、混ぜる。
3:グラニュー糖が全体に行き渡ったら、弱めの中火にかけ、ふたをして約10分煮る。途中で汁気が出てきたら混ぜる。
4:ふたを取って混ぜながら、煮汁が少し残り、とろみがつくまで煮る。
5:熱いうちに保存瓶に詰めてふたを閉める。冷蔵で1か月保存できる(冷凍保存も可)。
6:アップルティーパウンドケーキを作る。Aを合わせてふるう。型にオーブンシートを敷き込む。オーブンを180℃に予熱する。ティーバッグから茶葉を取り出し、Aと混ぜておく。りんごは芯を除き、皮つきのまま3mm厚さのくし形にスライスする。
7:卵と砂糖をステンレス製のボウルに入れて泡立て器で混ぜ、ごく弱火にかけるか湯煎して混ぜながら砂糖を溶かし、人肌に温める。
8:火からおろし、植物油を数回に分けて加えながら、泡立て器で混ぜ、とろりとして均一になるまで乳化させる。
9:8にヨーグルト、りんごジュース、りんごジャムを順に加え混ぜる。
10:Aを9に一度に加え、泡立て器で中心からぐるぐると混ぜる。泡立て器に粉がこもったら、上に持ち上げ、中の粉をふり落とす。
11:粉気がほとんどなくなったら、ゴムべらに持ち替えてむらがなくなるまで混ぜる。
12:準備した型に11を流し入れ、オーブンシートの四隅を広げて生地を隅々まで行き渡らせる。型を低い位置から台の上に数回落とし、中の空気を抜く。
13:生地の上にりんごを並べ、予熱したオーブンで35分焼く。
14:焼き上がったらオーブンシートごと型から出し、網の上に移して粗熱を取る。