アップルキャラメルパウンドケーキ(写真右)
【材料 18×8.5×6cmのパウンド型1台分】
・キャラメルクリームりんご(下記参照・生地用) 100g
・卵 1個
・グラニュー糖 70g
・植物油 60g
・バニラオイル 少々
・A [薄力粉 100g/アーモンドパウダー 20g/ベーキングパウダー 小さじ1]
・キャラメルクリームりんご(下記参照・仕上げ用) 80g
■キャラメルクリームりんご(約550g 分)
・りんご(あれば紅玉) 3個
・水 70g
・グラニュー糖 140g
・バニラビーンズ 1/3本
・ラム酒 大さじ 1/2
・生クリーム 140g
【作り方】
1:キャラメルクリームりんごを作る。りんごは芯を除いて皮をむき、8mm厚さのいちょう切りにする。バニラビーンズは縦半分に切り開き、中から種をしごき出し、さやとともに取っておく。
2:水、グラニュー糖の順に鍋に入れ、強めの中火にかけながらときどき鍋をゆする。グラニュー糖が溶けて煙が出始め、やや濃いめのキャラメル色になったら火を止める。
3:2にりんごを加えて再び中火にかけ、バニラの種とさやを加え、りんごの角が取れてしんなりしてくるまで煮る。
4:汁気がなくなったらラム酒を加え混ぜ、生クリームを加える。混ぜながら、煮汁を飛ばすように炒め煮にし、煮汁が少し残る程度になったら火を止める。バットにあけて冷まし、保存容器に移す。冷蔵で1週間保存できる(冷凍保存も可)。
5:アップルキャラメルパウンドケーキを作る。生地用のキャラメルクリームりんごは、フードプロセッサーなどでペースト状にする。
6:卵と砂糖をステンレス製のボウルに入れて泡立て器で混ぜ、ごく弱火にかけるか湯煎して混ぜながら砂糖を溶かし、人肌に温める。
7:火からおろし、植物油を数回に分けて加えながら、泡立て器で混ぜ、とろりとして均一になるまで乳化させる。
8:7に、ペースト状にしたキャラメルクリームりんごとバニラオイルを加え混ぜる。
9:Aを8に一度に加え、泡立て器で中心からぐるぐると混ぜる。泡立て器に粉がこもったら、上に持ち上げ、中の粉をふり落とす。
10:粉気がほとんどなくなったら、ゴムべらに持ち替えてむらがなくなるまで混ぜる。
11:準備した型に10を流し入れ、オーブンシートの四隅を広げて生地を隅々まで行き渡らせる。型を低い位置から台の上に数回落とし、中の空気を抜く。
12:予熱したオーブンで30分焼く。
13:焼き上がったらオーブンシートごと型から出し、網の上に移して粗熱を取る。仕上げ用のキャラメルクリームりんごを上にのせる。
『りんごのお菓子レシピ』では、りんごを使ったお菓子だけを50レシピ以上収録。バターなしで手軽に作れるのに、本格的な味わいのアップルパイやパウンドケーキ、クッキーなどが楽しめます。著者・吉川さんのお菓子研究家デビューのきっかけとなったのも、りんご。NHK「きょうの料理大賞」のお菓子部門賞を、りんごのタルトタタン風パンプディングで受賞(1999年)したことから。りんごへの愛とこだわりが詰まった1冊です。
吉川文子(著)
定価:本体1,200円+税
撮影/市瀬真以