煮物椀でだし、焼き物で個性を表現する新鋭の割烹「日本料理は椀刺(煮物椀、造り)が見せ場とよくいわれますが、自分らしさを表現できるのは焼き物」と語る西野正拡さん。
人気割烹「太庵」で10年、名店「味吉兆」で2年修業した経験をベースに、だしと炭火焼きの仕事に創意や工夫を忍ばせています。
一番だしは真昆布と営業直前に削った本枯れ節を日々加減しながら引き、くわい餅とくえの煮物椀は滋味深いだしに仕立て供されます(手前)。
金目鯛の山椒たれ焼きにはとろろいもを合わせた大根おろしときんぴらを添え、こちらは多彩な味わいに。
奇抜すぎず、それでいて新しい味が楽しめる、毎月通いたくなる一軒です。おまかせ1万5000円(税込み)~、要予約。
表示価格はすべて税抜きです。
「家庭画報」2019年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
※味吉兆の「吉」は、正しくは下が長い「土」に「口」です。