突き進む? 立ち止まる? 2019年のお二人の抱負
大地:舞台って、実年齢と関係なく、想像力を働かせて幅広い年代を演じられることも醍醐味の一つだと思うの。
私が54歳まで20年間演じさせていただいた『マイ・フェア・レディ』のイライザは21歳で、『ガブリエル・シャネル』のココ・シャネルは12歳から71歳まで。
台本を読んだときびっくりして、はぁ? 12歳? 無理ですって。仕方ないので「ガブリエル・シャネル、12歳! !」ってあえて台詞にしちゃいました。71歳の場面のときは背中に少し綿を入れて丸みを持たせて、歩幅を狭くして歩き方を工夫したり。
真矢:舞台に立たれる先輩がたは、見えない部分でたくさんの工夫と努力をされているのですね。
80代、90代で活躍されている大先輩も大勢おられますが、そのかたがたに共通なものは何だろうと考えたら、「情熱」という言葉が浮かびました。いくつになっても輝きを忘れない女性は、みなさん情熱的なんです。
大地:努力を努力とも思われてなくて、パワフルでお茶目でチャーミング。
真矢:本当にそうです。年を重ねてもユーモアを忘れないことは大事ですね。
大地:ミキちゃんは大丈夫よ。ユーモアは山盛りあるから(笑)。ところで、2019年はどんな年にしたい?
真矢:2020年のオリンピックに向かって世の中が高揚してますが、私は「前へ進め!」ではなく、少し気持ちを鎮めて、たまに立ち止まりながらでも、一歩一歩確実に丁寧に進んでいきたいと考えています。もちろん情熱は忘れません!
大地:私は、舞台生活46年目の第一歩を踏み出す年を迎え、舞台が3本。初心に返って、2019年も挑戦をやめず、目標に向かって突き進む「猪突猛進の年」にしたいわね!