――お母さん役のユン・ヨジョンさんとの共演はいかがでしたか?
かねてからとても個性的な演技をされるなぁと思っていましたし、一緒に共演したらどんな感じがするだろうと気になっていました。いざご一緒してみると、やはり大ベテランの年輪はすごいと言いますか……。とても素晴らしかったです! 現場ではたくさん冗談を言ってくださったりもして、とても心強かったです。
――この作品は、家族の愛情や、現代の生きにくさ、障がいを持つ方への理解など、さまざまなテーマを観る人に投げかけてくれましたが、イ・ビョンホンさんご自身は、この作品からどんなことを得たと感じていますか?
以前にこの作品のインタビューでも答えたことがあるのですが、この映画のシナリオを読んだ時に、辛くない人物がどこにもいないなぁ、と。“傷のない魂はない”という言葉がありますが、本当に傷だらけの人物ばっかりなんです。でもそれに勝って、結局は人生は続いていくし、その中に小さな希望もあります。それって結局は今を生きる私たちの姿なんじゃないかなと思いました。
――ジョハは、素顔のイ・ビョンホンさんと似ていますか? 違うキャラクターですか?
とても似ていると思います。年齢にかかわらず子供みたいな姿ってあるじゃないですか。行動や表情に出るそういう子供のような姿が僕にもありますから、ジョハとはとても似ているんじゃないかなぁと思っています。
観終わったとき、心に残る余韻がこの映画にはあります。
今を生きる私たちに、語りかけるものがたくさんあります。
イ・ビョンホンさんのインタビューからちょっぴり、舞台裏を想像しながら、ぜひ劇場に足を運んでみてください。
イ・ビョンホン/Lee Byung-hun
『それだけが、僕の世界』
2018年/韓国/120分
出演:イ・ビョンホン ユン・ヨジョン パク・ジョンミン ハン・ジミン
プロデューサー:ユン・ジェギュン
共同プロデューサー:ジュ・スンファン
監督・脚本:チェ・ソンヒョン
日本語字幕:本田恵子
12月28日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
CJ ENTERTAINMENT:提供
JK FILM:製作
CJ ENTERTAINMENT/ODDEYEPICTURES:共同製作
© 2018CJ E&M CORPORATION,JK Film ALL RIGHTS RESERVED
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン 撮影/J.Jo 取材・文/高柳ゆきこ