毎年、クリスマスのローストチキンは市販のものを買っているというかたも、今年は手作りにトライしてみてはいかがでしょう。ご紹介するのは、浅草の老舗洋食「レストラン大宮」の大宮勝雄シェフのレシピです。調味料は塩、こしょうとハーブだけ。あとはオーブンに任せておけば皮はつややかでパリッと張り、身はふっくらジューシーな鶏肉の丸焼きができあがりますよ。
最初に高温で表面を焼き固め、そのあと低温でじっくりと蒸し焼きに。これで柔らかく焼き上がりますが、オーブンの種類によって仕上がりに差が出ます。電気はガスに比べて熱量が弱く開閉による温度変化も激しいため、予熱時は高めに設定し、焼き始めて安定してから温度を下げましょう。反対にガスは火力が強いため、20~30℃低めに設定します。本レシピは電気オーブンの温度設定です。
また上面は焦げやすく、もものつけ根の部分は焼けにくいので、どちらも脂をかけながら焼くとまんべんなく火が入りますよ。きちんとたこ糸でしばり、かたちを整えて焼きましょう。
鶏一羽を切り分ける際のポイントは2つ。1つは、足の付け根にある関節を切ってはずすことです。軟骨なので、ナイフで軟らかい骨を探しながら、ぐっと切り入れてはずしましょう。もうひとつは、背骨の両側に沿ってナイフを入れること。身が骨に残らず、きれいにはずすことができますよ。『本当においしく作れる 洋食』より。
【材料 作りやすい分量】
・若鶏 1羽
・A [タイム(生) 2枝/ローズマリー(生) 1枝/にんにく(つぶす) 1個]
・塩 12g
・こしょう、粒マスタード 各適量
・付け合わせ [パセリ、グリーンカール 各適量]