【問題】急な雨を知らせるサイン、ともいえる雲はどれでしょうか?
(1)巻雲
(2)積乱雲
(3)高積雲
取材・文/磯 由利子
積乱雲は強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲です。雲の高さは10kmを超え、夏によく見られる入道雲も積乱雲です。積乱雲は、“大気の状態が不安定”な気象条件で発生しやすくなります。
“大気の状態が不安定”とは、上空に冷たい空気があり、地上には暖められた空気の層がある状態です。暖かい空気は上へ昇り、冷たい空気は下に降りようとするため対流が起きやすくなります。
地上付近の空気が湿っているときには、さらに大気の状態が不安定となり、積乱雲が発達。冬より蒸し暑い夏のほうが、局地的雷雨に見舞われるのはそのためです。
積乱雲は特徴的な外観をしています。成長しつつある積乱雲は、雲のてっぺんが湧き上がりカリフラワーのような形に、さらに発達すると写真のように、雲のてっぺんが周りに広がり、キノコの傘のような形になります。
「真っ黒い雲が近づいてきた」「雷の音がゴロゴロ聞こえてきた」「急に冷たい風が吹いてきた」は、積乱雲が近づいてきている兆しです。まもなく、激しい雨と雷がやってきます。竜巻など突風が起きる恐れもあるので、早めに近くの建物に避難しましょう。
【答え】(2)の「積乱雲」です。
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写真/PIXTA 取材協力/
気象庁