演じている俳優まで役のイメージで見られるのは、いいこと
吉井には、「上に行こうという気がきっとあると思っている」と古川さん。それは、撮影が進むにつれ感じたそうです。ただ、「その向上心が間違った方向に働いている人」とも。そして、「何回もズバッと斬られて、それでもめげずに立ち向かっていくんです(笑)」。結果、いけ好かない奴に。ドラマを観た人からも「悪い奴、嫌な奴だね」と言われるとか。でも、「そう言われるのはいいことかな」と言います。なぜなら、「嫌な奴なので、吉井は。だから、ちゃんと嫌な奴に見えてるってことかなと思って」。
ドラマは、役と役者が混同されやすく、役のイメージで役者本人が見られてしまうことも。「そうなんですよね。でも、しょうがないと思います」と言う古川さんも、「日本のドラマではあまり思わないんですけど、海外ドラマを観ていると悪役を演じている役者さんまで嫌いになっちゃったり」するそう。でも、自身が吉井と混同されても、「それは作品において、とても重要なことだと思うので、いいと思います」。
吉井は、「そんなに凝ったことはせず、わりと単純なところで攻めていく。それを強さと勘違いしている吉井の弱さが見えると思います」。