今日は簡単に作れて、お弁当のおかずにもぴったりの一品をお届けしましょう。定番の「あぶ玉」です。材料は卵と油揚げの2つだけ。袋状にした油揚げの中に卵を割り入れて口をとめ、めんつゆで煮たらできあがりです。ひと口かじれば、めんつゆの旨みを吸った油揚げから卵が顔を出します。煮た後に2つに切って断面を見せて盛り付ければ見た目もかわいらしいですね。
半分に切った油揚げの上に菜箸を置いて綿棒のようにゴロゴロと強め煮転がすことで、油揚げがきれいに袋状になるのでお試しあれ。巾着が煮汁に浸らず、顔を出す場合は、落としぶたをすれば味を含みやすくなります。落しぶたがなければアルミ箔を鍋の大きさにカットして丸い形に折りたたみ、中央に指で穴をあけたもので代用してください。油揚げの中に、お正月の残りのお餅を入れてもおいしい一品になりますね。料理研究家・重信初江さんの『ぜんぶ卵レシピ』より。
【材料 1~2人分】
・卵 2個
・油揚げ(半分に切る) 1枚分
・A [水 3/4カップ/めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1と1/2]
【作り方】
1:油揚げの切り口に、菜箸を置いて強めに転がし、口を手で開き、袋状にする。
2:1に卵を1個ずつ割り入れ、口を楊枝で縫うようにしてとめる。
3:小さめの鍋にAを煮立てて2を重ならないように入れる。再び煮立ったら弱火にして約5分煮て、上下を返してさらに2~3分煮る。
どのご家庭の冷蔵庫にも入っている身近な食材「卵」を使った、アイデアあふれる61品をご紹介。得意ジャンルの幅広い料理研究家・重信初江さんが、和・洋・中・エスニックと、バリエーション豊かに教えてくれるので、毎日作っても飽きません! T・K・G(卵かけご飯)バリエーションや煮卵などの作りおき、目玉焼きや温泉卵などの基本料理など内容満載。かばんにもすっぽり入る新書サイズも特徴です。
重信初江(著)
定価:本体1,100円+税
撮影/伏見早織