お正月にいただいた切り餅は余っていませんか? もしあるなら、つくねと餅きんちゃくで作るボリューム満点の鍋はいかがでしょう。つくねは、鶏ひき肉に長ねぎとしょうが、きくらげ、調味料を入れて混ぜたものを丸く形作ります。あとは、袋状に開いた油揚げに切り餅を入れてだし汁を煮立てた鍋に投入し、餅がやわらかくなったら水菜を加えてひと煮するだけ。簡単で満足度の高い鍋です。料理研究家・大庭英子さんの『ぜんぶ小鍋』より。
【材料 4人分】
・鶏ひき肉 350g
・長ねぎ(みじん切り) 大さじ4
・しょうが(すりおろす) 小さじ1
・A [酒 大さじ1/しょうゆ 小さじ1/2/塩 小さじ1/4/片栗粉 大さじ1/水 大さじ2]
・きくらげ(乾物/水で戻し、石づきを切り、2cm長さのせん切り) 6g
・だし汁 6カップ
・B [酒、みりん 各大さじ2/しょうゆ 大さじ1/塩 小さじ1]
・油揚げ(半分に切る) 2枚分
・切り餅 4切れ
・水菜(4~5cm長さに切る) 250g
【作り方】
1:油揚げは袋状に開き、切り餅を入れる。
2:ボウルにひき肉、長ねぎ、しょうが、Aを入れて手でよく混ぜる。きくらげを加え、さらに混ぜて8等分にし、水で濡らした手でそれぞれ丸く形作る。
3:鍋にだし汁を中火で煮立て、Bで調味する。2を加えて煮立ってきたら、火を弱めてあくを取り、ふたをして弱火で5~6分煮る。
4:1の油揚げの口を上にして入れ、弱火で約10分煮る。餅がやわらかくなったら、水菜を加えてひと煮する。
具を切って煮るだけの鍋料理は、とっても簡単。肉や魚にたっぷり野菜を組み合わせれば栄養バランスがよく、おかずと汁ものが合体しているから晩ごはんはこの1品でOKです。本書ではとくに、少ない食材で作る1~2人分レシピを中心に、48品の小鍋をご紹介。味つけも和・洋・中・エスニックとバリエーション豊かで、毎日作っても飽きません。新書サイズなのでかばんにすっぽり入って、電車の中で開きやすいのも特徴です。
大庭英子(著)
定価:本体1,100円+税
撮影/伏見早織