【作り方】
1:皮付きのまま、厚さ1cmの輪切りにする。使いきるならピーラーで皮をむいてから輪切りにしてもよい。残るなら、写真のように必要量だけを切って皮をむいたほうが、残りを皮付きで保存でき、新鮮さを保てる。
2:3枚分をぴったりとくっつけて、一緒に皮をむく。一度に複数個をむけば短時間ででき、黒ずみも抑えられる。慣れなければ1個ずつでもよい。皮は厚めにむいたほうが旨みを感じやすくなる。
3:下ごしらえしたれんこん。揚げる直前にむき、酢水や水に浸けずに揚げる。揚げ油を火にかけ、175℃に温める。
4:薄力粉をまぶし、箸でトントンとはたいて余分な粉を落とす。穴の中に薄力粉がつきすぎないようにする。
5:ころもにくぐらせる。ころもも、穴の中にたまらないようにきちんと落とす。
6:175℃に温めた油に入れ、2分ほど揚げる。通常の野菜よりやや低い温度で、ゆっくり時間をかけて旨みを引き出す。最初は重みで沈むが、火が入れば浮いてくる。
7:れんこんが浮いてきたら、少し火を強める。低温からゆっくりと温度を上げていくと、内側はきちんと火が入りながらも水分を保ってしっとり、外側はカリッと揚がる。
8:2回ほど裏に返しながら、さらに2分くらいかけて両面を均一に揚げる。泡が少なくなり、はねる音が低くなれば取り出し、紙にのせて油をきる。
9:これが目指す揚げ上がり。穴がくっきりとあいた美しい姿に。ころもはカラリと揚げ、れんこん自体にはしっとりした食感を残す。
「天ぷらが上手に揚げられない」という悩みに答えるレシピ本。教えるのは、銀座の名店「てんぷら近藤」主人。使うのは、ご家庭のフライパン。使う揚げ油は、高さ3cm分。これで、絶品の天ぷらが作れます。この本では、野菜や魚介、かき揚げ36種類の天ぷらの作り方を、”動画のように”細かくプロセス写真で追って解説するので、どなたにも分かりやすく、作りやすさバツグン! 天丼や天茶など、天ぷらを使ったアレンジメニューもご紹介します。
近藤文夫(著)
定価:本体1,600円+税
撮影/日置武晴