【問題】
アペリティフって何? 必ず頼まなければならないもの?
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
レストランで「アペリティフに何かいかがですか?」と聞かれることがあります。アペリティフとはフランス語で食前酒のこと。イタリア語ではアペリティーヴォといい、食欲をそそるために食事前に飲む軽いおつまみを楽しむことをいいます。
フランスやイタリアでは、ディナーの予約は午後20時くらいからと遅め。夕方には仕事を終え、ディナーまでの時間のアペリティフをカフェやバーで楽しむのが習慣となっています。ぎりぎりまで仕事をして約束の時間に駆け込む日本人からするとうらやましい限り。
レストランの席に着いたらまずはアペリティフを頼んで、これから始まる素敵な時間に乾杯したいもの。久々に会う相手と近況を報告しあったり、ずらりと並んだメニューの中からオーダーを考えたりと、楽しさが広がります。
女性にはシャンパーニュやスパークリングワインのほか、ミモザやキール、キティなどのワインをベースにしたカクテルが人気。香草や薬草から作られるパスティスやシャルトリューズ、ビターオレンジの果皮が原料のカンパリや、アンズの核を主原料としたアマレットといったリキュール類、またシェリーなども代表的な食前酒です。
【答え】オーダーするのがスマート。食事の前の楽しいひとときを習慣にしましょう。
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写真/PIXTA 協力/
奥山 久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)