【問題】「日本ワイン」がおいしくなったというのは本当ですか？
文／谷 宏美（ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート）
ブドウ栽培や醸造技術の進化、たゆまぬ研究と努力によって品質が上がっている日本ワイン。国際コンクールで賞を取るワインや、新規参入の小さなワイナリーが造る評価の高いものも増えています。
市場には海外からブドウや濃縮果汁、ワインを輸入して日本国内で製造したワインも多く出回っているため、「日本ワイン」という呼び方もこれまで曖昧でした。けれど平成30年10月30日より施行された法律により、日本国内で収穫されたブドウ100％を使用し、日本国内で製造されたワインを「日本ワイン」と表示するようになりました。これにより、ブドウから育てるこだわりの日本ワインの注目がさらに高まるといわれています。
日本の固有品種である甲州種から造られる白ワインや、新潟で独自改良されて生まれた品種マスカット・ベーリーAから造られる赤ワインのほか、さまざまなブドウによるワインが各地で造られています。主な産地は山梨県や長野県、山形県、北海道などで、気軽に訪れることができるのも魅力ですね。ワイナリーを訪問して、熱意にあふれた日本の造り手たちとふれ合ってみてはいかがでしょうか。
【答え】はい。「日本ワイン」のラベル表示も始まり、ますます注目が高まっています。
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写真／PIXTA 協力／
奥山 久美子（アカデミー・デュ・ヴァン 副校長） 
