成熟世代に必要な栄養素は「たんぱく質」。
「糖質」をいかにコントロールするかも大事
山田 悟先生万博は未来社会の実験場。世界とつながるイベントも
森下 私たちは今回の万博を“未来社会の実験場”としても位置づけています。つまり、展示物を観るだけでなく世界80億人がアイディアを交換し、未来社会を共創する場にしたいと考えているのです。
このビジョンのもと万博会場から世界の人々とつながるような健康イベントもやってみたいと。
山田 具体的には、どのようなアイディアがありますか。
森下 たとえば内臓脂肪の減少や筋肉増強に高い効果が期待できるヨガのレッスンをインターネットで中継し、世界中の人にリアルタイムで参加してもらうとか。
万博の仕掛け人たちはICT(情報通信技術)を活用して“おもろいこと”をやろうよと話し合っています。
山田 それはまた地球規模のスケールの計画ですね。
“笑いの文化”が大阪人の暮らしの中に息づく。森下 ほかには来館者みんなで自転車を漕いでパビリオンの電力を賄うアイディアもあります。自分の健康を維持・増進するだけでなく持続可能な社会・経済システムにも貢献できるというわけです。大阪人はノリがいいから面白がって参加してくれるのではないかと期待しています。
山田 まさに実験場ですね。
森下 どんなに優れた健康法も三日坊主では効果が得られません。ご承知のように健康づくりは継続することが何よりも重要で、そのためには“笑い”が不可欠です。健康によくても楽しくないことは続きませんから。
山田 まったく同感です。健康食においてもおいしくないのが当然のようになっていますが、それでは続けられない。ですから、私が提唱する“ゆるやかな糖質制限食”はおいしいことが前提です。
2025万博では「健康食はおいしくて当たり前」という新しい世界観をぜひ共有したいです。