小物選びのコツは
流行をプラスすること
「真ん中服」が、小洒落て見えるかどうかの決め手になるのが、
小物使いです。小物には、ほんの少し流行を取り入れたほうがセンスよく見えます。
バッグは、今ならミニサイズ。バッグを小さめに替えると、ぐっと軽やかに見えますし、気分も変わっておすすめです。
また、ミニバッグに替えると、必然的にお財布も小さめなものを新たに買うことになりますが、そういう小さな変化を楽しめることが、お洒落を進化させるために、実はとても大事なことなのです。
靴は、今なら、思い切ってスニーカーに替えてみてはどうでしょう。ラグジュアリーブランドから出ているレザーのスニーカーを履けば、若い子とは一線を画すスタイルになると思います。
スニーカーといっても、パンプスと同じくらいのお値段がするので、ついつい綺麗なヒール靴を買いたくなってしまいますが、そこでもったいないとひるんでしまうと、「真ん中服」が進化しないので、ぐっと我慢を(笑)。
普段はハイヒールを愛用している人が、休日に会ったら上質なスニーカーを履いていて、「あら、スニーカーも似合うのね!」って驚いてもらえたら勝ち! 装いの幅の広さが「さりげないけど素敵」な印象をつくるのですから。
また、「真ん中服」に欠かせない小物として活躍するのが、
ストール。さっと巻くだけで顔まわりが締まって見えるのでおすすめです。また、小柄よりも大柄のものを選んだほうが華やいで見えるので、上手に取り入れてみてください。
「自分が楽でいられる服」が
カジュアル上手への道を拓く
通勤服でもなく、部屋着でもなく、休日に少しお洒落できる「真ん中服」。
でもね、大丈夫! 何を着たらいいのかわからない、と必要以上に身構える必要はありません。あくまで自分が楽でいられる範囲で、好きな服を着て楽しむという気持ちを最優先に。
カジュアルというと真っ先に思い浮かぶデニムやボーダーなどを自分流にアップデートしていきたいなら、それもアリ。これから先のお洒落を見越して、素の自分でいられる上質な服を少しずつ増やしていく……そんなふうに考えれば、どんな人でも必ず「カジュアル上手」の道が自然と拓けていくと思います。
●迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子