人前に出ることの多い女性の一枚目、着まわし&華やかさ
「パーティなどフォーマルな場が多い人におすすめしたいのはこれなんだけれど」とスマホの画像からきものSalonの古谷編集長が見せてくれたのは、目も心も奪われてしまうほどきれいな黄色のきもの。
「これは付け下げ。絞りと※繍い(手刺繍のこと)を入れてもらったのよね。よく見ると裾が少し濃くなっているでしょう。初釜や結婚式、それからイベントの審査員を務めるときなど、帯を変えて色々なところへ着て行っているのよ」(古谷編集長)
白生地と色見本を「京絞り寺田」さんに渡して染めあげた古谷編集長の付け下げ。もとは何年も家に眠っていた白生地というから驚きです! 古谷編集長の付け下げに寄ってみました! 地色の黄色は近くで見るとグラデーションに。控えめながらも華やかなのは、色の美しさだけでなく、優雅な地紋、そして絞りや金銀糸の刺繍といった細やかな手工が施されているからなのでしょう。 例えばパーティで一言ご挨拶という時に、管理職の女性がこんなに華やかなきもので壇上に登場されたら……。とてもとても素敵だと思います!
「でしょう? 絞りが入っていてリズムがあるし、無地よりも華やか。さらに繍いも入っているからお仕立て後の満足度も高いのよね」(古谷編集長)
フォーマルな場に出かけることが多い女性の万能きものには、着まわしに加えその場を慮った華やかさが必要、ということですね!
「黄色って元気になる色でもあるわよね。一緒にいる方々に色の持つ力が効いたらいいなとも思って。あとは“制服”かな」(古谷編集長)”
制服?
「あまりにも便利だから“制服”と呼んでいるきものがあるのよ」(古谷編集長)
とても気になりますが、長くなってまいりましたので続きは次回へ!
新人きものライターE子&A子の 「イチから始めるきもの道」
構成・文/笹本絵里 中島敦子 ※この連載で取り上げて欲しい、皆さんの「いまさら聞けない」きものの基本&疑問をぜひ お聞かせください! 件名「イチから始めるきもの道」と明記し、メールにてお寄せください。 E-mail:k-salon@sekaibunka.co.jp