「日本酒とのマリアージュを楽しめるチーズを作りたい」。そんな夢を持ち、和歌山県で唯一のナチュラルチーズ専門店「コパン・ドゥ・フロマージュ」をオープンした宮本喜臣さん(写真上)の開発したチーズが、注目を集めています。
その名も「モロマッジョ」(同上)。醬油の製作過程で生まれる「もろみ」を使った、全く新しいチーズです。
宮本さんは「チーズ洗練士」という、ナチュラルチーズにほかの食材で一手間を加え、全く別のチーズを作り出す技術者として活躍する唯一の日本人。
本場イタリアの一流の洗練士からお墨付きをもらっています。自分らしいチーズ作りのために彼が選んだのは、和歌山県湯浅町が発祥の地といわれる醬油。
チーズの製作過程で使う食塩水にうまみが凝縮されていることがわかり、それなら代わりにもろみが使えるのではないかと思いつきました。