細胞が喜ぶ“究極の食事”で“治る力”を最大限に引き出す
最後に、誰もが健康で人生を全うできる“究極の食事”ともいえる日本の伝統食を摂るうえで心がけたいポイントをお話ししましょう。
第一は無農薬の新鮮な旬の野菜を選び、できるだけ生で摂ることです。生野菜に含まれる食物酵素が消化を助けてくれます。
さらに良質な亜麻仁油をかければ、高オメガ3の食生活にもつながります。食物酵素の豊富な納豆に亜麻仁油をかけるのも一案です。
次のポイントは、主食には無農薬の玄米を選び、よく嚙んで食べること。よく嚙むことは脳の働き、ひいては細胞の働きを促します。日本では江戸時代まで長い間、雑穀や玄米が主食でした。精白米を好んで食べるようになったのはこの100年余り、“つい最近”のことなのです。
近年では糖質制限がブームになっていますが、安易な糖質制限は生命の危険を招くという科学的なデータが多くの大規模研究で報告されています。糖は脳のエネルギー源であり極めて重要な栄養素、むやみに排除するなどあってはならないことと思います。
その点、玄米の糖質は体内で適切に利用され、健康を保つ元になります。それは豊富に含まれるミネラルやビタミン類が代謝をサポートしてくれるからです。
玄米は扱いが苦手というかたが多いのですが、“治る力”を支える優秀な健康食。豆類や野菜、植物性発酵食品などとともに、食卓にのせる頻度を今以上に増やしていただけるように願っています。
山田さんおすすめの、高品質なカナダ産未精製の亜麻仁油
遮光性が高い特別な瓶に、有機栽培の亜麻の種子から低温圧搾された新鮮なオイルを充塡。1日大さじ1〜2杯が目安。写真の大瓶370mlのほか、200mlの小瓶も。
販売元:ニュー・サイエンス
TEL:075-252-0361
取材・文/宇津木理恵子
「家庭画報」2019年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。