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駅のホームで牡蠣の炭火焼き!? 観光列車に揺られて行く能登旅をリポート!

2019.01.31

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飲んで食べて、美味しい!!!金沢から足を伸ばしたい能登列車旅

石川県の能登半島南部にある七尾湾は、牡蠣の名産地。冬から春にかけて牡蠣店には、県内外から多くの人が訪れます。のと鉄道の穴水駅には、跨線橋で食べられる牡蠣料理専門店がこの時季だけオープン。そんな牡蠣を目当てに行く列車旅をご紹介します。



穴水駅から発車する観光列車「のと里山里海号」。

列車を降りて階段を上ればそこは牡蠣炭火焼き店

「穴水駅ホーム あつあつ亭」


金沢駅から七尾駅まで普通電車で約1時間30分。そこからローカル線ののと鉄道に乗り換えて約45分、はるばる揺られて着いた先に牡蠣料理専門店「穴水駅ホーム あつあつ亭」はあります。


七尾駅から乗車したのと鉄道の普通列車。七尾から穴水駅までを結ぶ。

 



穴水駅を降りれば、すぐに目に入る「あつあつ亭」の看板。

こちらは、駅構内で牡蠣を食べられるユニークなお店で、炭火焼き席の一部が跨線橋に設けられています。列車から降りれば、牡蠣の焼ける香ばしい匂いが漂ってきて、自然と食欲をそそられます。

注文したのは、あつあつセット1800円。のと鉄道の利用客の皆さんに焼き牡蠣2個がサービスされるお得なセットです。目の前の炭火焼きの網に牡蠣をのせ、焼き上がったら自分で殻を開けて、そのぷりぷり熱々の牡蠣の身をほおばります。そのおいしさたるや、思わず笑みがこぼれます。


プリプリの焼き牡蠣。小ぶりでもとってもミルキーで美味。

能登牡蠣の特長は、餌であるプランクトンが豊富なため1年で出荷可能な大きさになり、そのため2、3年かけて出荷される他の産地よりやや小粒ですが、塩分濃度も高く、味はとってもミルキーで甘いです。

そして、アルコールはぜひ地元の能登ワインを。電車旅であればこそ、帰りの車の運転を気にせず、思う存分ワインと牡蠣を堪能することができます。グラスワインは、能登ワイン赤・白ともに1杯500円。ボトルであればシャルドネ1本3000円です。もちろん地酒も豊富に用意されています。


座席からは、駅ホームのアナウンスも聞こえてきて臨場感がある。

跨線橋という半屋外の環境が炭火焼きを味わうのにちょうどよく、窓を開ければ換気ができ、かといって風がビュービュー入ってくることもないので、居心地よく炭火焼きに没頭できます。

また、すぐ下を見下ろせば、列車がホームに入ってくるところを見ることができて、旅情も抜群です。営業は土・日・祝日のみで、観光列車「のと里山里海号」を利用する人は、席の予約が可能なので、訪れたいと考えている人は、ぜひ列車で。

穴水駅ホーム あつあつ亭
石川県鳳珠郡穴水町字大町
電話 0768-52-2300(のと鉄道観光列車予約センター)
営業時間 10時30分~15時(14時30分LO)
営業期間 2019年1月12日~3月17日の土曜・日曜・祝日のみ

※観光列車「のと里山里海号」の予約時に、「あつあつ亭」の予約が可能(電話での申し込みのみ)。席のみの予約は不可。当日受付の場合は、本社1階席または跨線橋席のどちらかになる。


海のブルーを基調としたシート。ヘッドカバーには能登上布が使われている。

穴水を訪れるなら観光列車の「のと里山里海号」を利用してみませんか?


はるばる穴水駅まで旅するなら、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」に乗車してみてはいかがでしょう。その場合は、全席指定席の土・日・祝日に運航する「ゆったりコース」を利用してください。七尾駅発は1、3、5号の3本。穴水駅発は、2、4号の1日計5本走っている観光列車で、和倉温泉駅でも乗り降り可能です。

今回は、14時30分穴水駅発の「のと里山里海4号」を利用しました。チケットを穴水駅で受け取り、いざ乗車。事前指定しておいた窓側の席には、海洋深層水のペットボトルと能登大納言のきんつばが用意されていました。

スイーツプラン、寿司御前プラン、ほろ酔いプランなどの飲食付きプランもあるので(事前予約制、利用する号によってプランが異なる)興味がある方は、のと鉄道ホームページをご覧ください。

列車発車後は、アテンダントが車窓から見える景観や沿線に関する情報をアナウンスしてくれて、聴いているだけでも楽しめます。ガタンゴトンと音をたてながら海沿いを列車は進み、途中のボラ待ちやぐらや深浦漁港などのビュースポットでは停車。のんびりと能登らしい景観に浸ることができます。



能登ならではの車窓が楽しめる。

また、車内には能登を代表する伝統工芸の輪島塗や田鶴浜建具が飾られ、展示品と車窓を眺めているだけも飽きません。約45分の乗車時間もあっという間に過ぎて、列車は七尾駅に到着。ここからは普通列車か特急に乗って金沢へ戻ります。金沢からは1日のショートトリップになりますが、牡蠣と鉄道が好きな人には、一度に両方を楽しめて満足できること間違いなし。思い出深い能登旅となりました。



深浦漁港のビュースポットで一時停車。

のと里山里海号
電話0768-52-2300(のと鉄道観光列車予約センター)
ゆったりコース(土曜・日曜・祝日および一部指定日の運行)
全席指定、予約なしでも当日空席があれば乗車可、飲食付きプランあり(別途費用が必要)。乗車日の1か月前から販売。大人1500円
カジュアルコース(水曜を除く平日)
全席自由。大人 普通運賃+整理券300円(七尾駅~穴水駅利用の場合1130円)
http://www.nototetsu.co.jp/

 
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