【問題】
ワインによってグラスは替えるべき?
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
ワイングラスにはさまざまな形があります。ボウル(=ワインが注がれる部分)が大ぶりなもの、小ぶりなもの、細長いもの、飲み口が広いもの、つぼまったものなど。グラスの形状により、感じられる香りや味わいの印象はまったく変わってきます。品質の優れたワインをより楽しむには、最適なグラスを選んでいただきたいものです。
赤ワインでいうと、芳醇で繊細な赤ワインには大ぶりで口がつぼまったバルーンのようなタイプ。果実味がしっかりしてタンニン(=渋みのこと)も感じられる赤ワインには、大ぶりで縦長、かつ飲み口のつぼまりがゆるやかなもの。
爽やかでフルーティな白ワインには、小ぶりで口がすぼまった卵型タイプ。また、樽熟成を経てコクのある濃厚な白ワインには、大ぶりで飲み口の広いタイプの形状のグラスが適しています。
また、キメ細かな泡を楽しみたいスパークリングワインには細長い形状のフルートグラスや、小ぶりの白ワイングラスを選ぶとよいでしょう。
飲み口のガラスは薄ければ薄いほど、味わいがシャープに伝わります。上質なワイングラスは、薄くて丈夫なクリスタルから作られています。
【答え】○ 最適なグラスを選ぶことで、より味わいが引き出されます。
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写真/PIXTA 協力/
奥山久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)