【問題】
「オレンジワイン」とはどんなワインのこと?
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
ここ数年ブームの、「オレンジワイン」。うっすらとしたオレンジ色の色合いで注目されていますが、白ブドウ品種で造る白ワインの一種です。
ワインの色は、ブドウの果皮からくるもの。白ワインは通常、白ブドウの果皮や種を取り除き、果汁のみを使ってアルコール発酵させ、醸造します。これに対し赤ワインは、黒ブドウの果汁と一緒に果皮や種を漬け込み、色や香り、旨み成分を抽出して発酵・醸造を行います。オレンジワインは、白ブドウを使って、赤ワインの醸造法で造られます。果皮の内側や種に含まれる香りや旨み成分をより多く抽出するために、数か月もの長い期間漬け込んだり、古くから使われた甕(かめ)を使って発酵させたりと、いくつかやり方があります。自然派ワインの生産者の多くが手がける原始的な製法のこのワインは、ろ過せずに瓶詰めするので、少し濁りがあるのが一般的。
色や香り、タンニンなどの味わいが充分に引き出されたオレンジワインは、ボディそのものはライトながら、飲むと複雑味を感じさせることが多く、さまざまな料理とのペアリングが可能なため、ソムリエからも注目されています。
【答え】白ブドウを用いて、果皮と果汁を一緒に漬け込む赤ワインの製法で造られたワインのこと。
大人検定365とは?素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします!
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください!
#大人検定365をもっと見る
#食文化をもっと見る
写真/PIXTA 協力/
奥山久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)