アメリカ・ニュージャージー州のセント・ジョーンズ・エピスコパル教会。ステンドグラスの多くはここに飾られていた。「1000年以上もの間、教会のステンドグラスは絵付け技法で制作されてきました。ところがルイスは、ガラスに絵付けをすることはガラスを汚すことと考え、自ら新しいガラスを開発。
代表的な乳白色のオパールセントガラス、ドレープがうねるような立体的なガラスなど、多彩なガラスを作り出すことに成功しました」(小罇芸術村顧問・志田政人さん)。
キリストの体や服のしわ、空や葉の色合いもすべてガラスで表現した《世の光 ドアをたたくキリスト》登場人物の顔や手などは絵付け技法を取り入れていますが、何層にもガラスを重ね、生まれる微妙な色合いと陰影の美しさは特に印象的です。ガラスに触れることができる作品の解説コーナーもあり、ルイスの作品世界を深く理解できます。
ほかにイギリスの作品を展示する「ステンドグラス美術館」もあり、英米の教会ステンドグラスが一堂に会するのは世界初の試みといわれています。また、藤田嗣治の《カフェにて》が所蔵品に加わるなど、ラインナップがさらに充実します。
Information
小罇芸術村
北海道小罇市色内1‐3‐1
TEL | 0134(31)1033 |
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営業時間 | 10時~16時(5月~10月は9時30分~17時) |
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定休日 | 水曜休館(祝日の場合は翌日、5月~10月は無休) |
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表示価格はすべて税抜きです。
「家庭画報」2019年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。