Q恋愛をすれば女性ホルモンは分泌されると聞きますが…?
「残念ながら恋愛で女性ホルモンが分泌されることはありません。あえていうなら、幸せな気持ちで過ごすためアドレナリンが分泌されることや、自律神経が交感神経優位になってキラキラ感が出てくるということはあるかもしれません。また “自分を大切にする時間をもつ”という意味では、パートナーに大切にされてリラックスして過ごすことができるなら、更年期症状の軽減には役立つかもしれません」
Q更年期症状は遺伝しますか?
「卵巣機能は親子で似る傾向があるため、乳がんや卵巣がんなどは、母がかかったことがある場合は娘も注意したほうがいいでしょう。また閉経時期も似る傾向がありますので、母が遅かった場合は娘も遅くなる傾向があります。けれど症状やその度合いは、生活スタイルや性格によって現れ方が違ってきますから、先天的なものではありません」
Q最近白毛や抜け毛が増えたのですが、これは老化?更年期症状?
「エストロゲンが低下すると、髪や肌、粘膜の乾燥が一気に進みます。髪もハリやコシがなくなってパサついたり、頭皮が乾燥し、白毛や抜け毛が増えやすくなりますから、更年期の特徴と言っていいでしょう。症状がエスカレートして、頭皮が異常にかゆくなったり、かきむしっているうちに敏感肌に傾いてしまうと大変です。保湿効果の高いヘアケア製品を使うなど、エストロゲン低下による乾燥から髪と頭皮を守るようにしましょう」
いかがでしょうか。女性ホルモンの働きや仕組みを正しく知って、心構えや生活面で効果的な対策を打ち、更年期も幸せに乗り切りましょう。
吉野一枝(よしの・かずえ)先生よしの女性診療所所長、産婦人科医、臨床心理士。1954年東京都生まれ。フリーターやコマーシャル制作会社勤務を経て32歳で帝京大学医学部入学。卒業後さまざまな病院勤務を経て2003年開院。日々診療に当たるほか、「NPO法人女性医療ネットワーク」副理事長、東京産婦人科医会学校保健担当理事として活動するなど、女性の健康への啓発や講演にも力を注ぐ。著書に『40歳からの女性のからだと気持ちの不安をなくす本』(永岡書店)ほか。 大塚製薬 Equol Life(エクオールライフ)