インターネットとIoT/IoMTの歴史
〜情報通信の基礎技術と規格化が進み、世界のモノと人がつながる〜
1960年代遠隔のコンピューターや端末の間で情報をやりとりする、パケット通信の研究が始まる。
1970年代インターネットの基礎技術が進み、規格化が進んでいく。
1982年インターネットの通信規約が統一され、世界規模でのインターネットの接続が展開され始める。
1980年代情報を埋め込んだタグから磁気や電波で情報をやりとりする技術(RFID)の開発が進む。
1999年マサチューセッツ工科大学のKevin Ashtonが「物がインターネット化する」として、Internet of Thingsという概念を提唱する。
2010年スイスSENSIMED社の眼圧を最長24時間モニタリングするコンタクトレンズ型センサーが欧州で承認される(米国では16年、日本では18年に承認)。
2011年ドイツ政府が国家戦略プロジェクトとして「インダストリー4.0」を推進することを発表。製造業で人と機械やデバイスをセンサーで結び、人の判断を支えたり、危険な作業を行ったりする「スマートファクトリー」(考える工場)の実現を目指す。
2016年日本政府がIoTなどによる未来社会のコンセプトとして「Society 5.0」を発表。
2017年センサー内蔵の抗精神病薬が米国で承認される。
2018年米国Apple社のApple Watchに搭載された心電図を測定できるソフトウェアが米国で承認される。
猪俣武範(いのまた たけのり)さん
1981年生。2006年順天堂大学医学部医学科卒業。12年同大学大学院医学研究科眼科学にて医学博士号と眼科専門医を取得し、ハーバード大学医学部眼科へ留学、ボストン大学経営学部でMBA取得。15年に現職、16年病院機能管理室、戦略的手術室改善マネジメント講座助教を併任。同年IoMT学会を設立、代表理事となる。厚労省「医師の働き方改革に関する検討会」構成員。
取材・文/小島あゆみ イラスト/(c)tokco〈LAIMAN〉(タイトル)にれいさちこ(本文)
「家庭画報」2019年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。